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『魔法戦争』の本気ですよ


【PV】TVアニメ「魔法戦争」 プロモーション映像 - YouTube

 

前置きナシ。まず世界が2つに区分されていて、それらは「日常」と「非日常」をパッケージしている。銘々の日常生活におけるバックボーンは明示化されず、端書から異能バトル勃発。学園の闖入者、美少女と邂逅、異能覚醒、異世界への転回とラノベ文法の黄金律を踏襲しここまではキレッキレです。

 

あらかた瀬踏みを終えたところで主人公らに強引な二択が提示される訳ですが、特に逡巡もなく決断がなされ、これを以って日常を代表する人間社会は呆気無く放棄されます(異世界の優越)。ヒロインは主人公に主体性を委ねているので、特に言及もなく当たり前のように追随(主人公の優越)。日常→非日常を仲立する筈の転校の様相すら省略されている(MFもかくや、この洗練ぶり恐るべし

 

肝心のストーリーは表題通り「戦争」のイマージュを弄しているものの、暴力と闘争の世界観に身を投じることを、主人公らは事も無げに内面化しているんですね(日本の高校生が)。ごく正常な神経を以ってすれば「何が悲しくて突然戦争に駆り出されにゃならんのだ。願いが叶う訳じゃあるまいし。それも価値体系の全く異なる文化圏に」が本来予期される反応ですが、中高生の美学の下にそれらが失効している。ていうか「戦争」という単語そのものも漂白されていますね。フラットにした「戦争」という文脈をスタイリッシュに戯画化、己を誇示するステージとして彩色していて、世界観の遠景の構想と言うよりむしろ即物的なアトラクションの構築。早速、主人公は武器選びに余念が無い。お手盛りの世界で戯れる。収束点として実に正しいw

 

 

2話までに下拵えも済んで「ホンモノの"魔法戦争"はこれからだ!」って発信はひしひしと伝わるので、構成は優れていると言えるのかも。結構楽しんでます

 

 

 

魔法戦争 (MF文庫J)

魔法戦争 (MF文庫J)

 

 原作ものすごく読んでみたくなった